第7回は、古い着物や外国の古着などから、オリジナルのバッグや小物を生み出しているカラットさんに注目!


Creator Information
NAME : カラット
OFFICIAL SITE : カラット

カラットさんの現在の活動と、活動を始められたきっかけ、これまでの経緯等を教えてください。
 カラットは、古い着物や外国の古着からオリジナルのバッグや小物を作っている主婦3人のユニットです。なんとなく作ったバッグや小物が、フリーマーケットで売れたのが嬉しかったのがきっかけで現在の活動を始めました。2001年7月にカラットとしての活動をスタートし、同年9月にはネット販売を開始しました。現在までデザイン・フェスタ等の様々なイベント等で出展・販売してきました。



すでに7年以上も制作を続けていらっしゃるのですね。3人ユニットとは、珍しいですが、役割分担などがあれば教えてください。
 7年の活動も、3人だから協力して続けてこられたのだと思います。3人の役割分担は、カラットだけで使っている肩書きがあり、ざっくりと技術・制作・営業に分かれています。好奇心が強いながらもマイペースで、キッチリとした縫いを担当する「技術部長」。流行に敏感で、ラブリー系バッグが得意な「制作部長」。技術・制作をサポートし、サイト・メール・ブログなどを担当する「営業部長」がいます。バッグ制作時の柄合わせは各々担当するのですが、誰が作ったかすぐわかるくらい個性が出ます。お互い自分には無いセンスなのでよい刺激になり、新しいアイデアも生まれます。
 もうひとつ付け加えると、及川光博(ミッチー)さんの「大流行したものは必ず廃れる時が来る。だから自分は流行らず廃らず細く長く続けたい」との言葉に深く共感しまして、「流行らず廃らず」「自分達が納得するものを作る」をモットーにしております。そして3人とも子育て中なので、マイペースでやっているのも長続きの要因でしょうか?


「カラット」という名前の由来を教えてください。
 最近は「カラット」と書いていますが、正式には、「K・A・R・A・T」と表記します。宝石のカラットCARAT(大きさの単位)が由来で、これには硬さや重さなどの意味もあり、皆の結束や絆が固くありますように、固い意志を持って続けていけますように、という願いも込められています。また3人がダイヤの原石のように、磨き方次第で光るのではないかという意味もあります。また、3人の名前にもちなんでいて、ひとつの言葉に、いろんな意味を持たせているんです。

様々なイベントにも出展されているようですが、努力した点や、苦労した事がありましたらお聞かせください。
 作品のデイスプレイは、大変苦手で悩みました。イベントに出展しはじめた最初の頃は、什器を全部製作していたのですが、とても時間がかかったので、バッグ製作が間に合わなくて連日徹夜でした。しかし、「カラットの世界へようこそ!」にこだわり、ベニヤ板にペンキを塗って床も作りました。その什器を車に積んで、東京・大阪など各地へ行っていたのはとても大変でしたが、旅気分も味わえたので楽しかったです。最近のイベントでは什器を用意してもらえる事が多いので助かっています。



作品をつくるにあたって、心がけていることやこだわっていること、作品を通じて伝えたいことなどありましたら、教えていただけますか。
 作品でこだわっていることは、やはり素材である布です。着物は主に古布を使っています。古着や海外のデッドストック生地、最近の生地などでも、私達が気に入った柄・色の生地をミックスして作品を作っています。渋い系、派手系、オモシロ柄系など3人がそれぞれ好みの生地を選んでいるので、素材も正絹・ウール・綿・化繊などいろいろです。また、着物や古着は昔誰かが使っていた物だから汚れていて当たり前。多少のシミや汚れ・擦り切れや穴は「これも古布の歴史的魅力」と思って使用しています。もちろん、カラットの判断基準から使用に耐えない部分は使っていません。
 作品を通じて伝えたいことは、例えば自分たちは、素敵だなと思う服屋さん・雑貨屋さんを見ると「めっちゃかわいい!これも!あれも!」と興奮し、満ち足りた幸せな気分になります。また悲しい気分の時にそれらを眺めていると元気が出てきます。カラットの作品を見て少しでもそんな風に感じてもらえたら喜ばしい限りです。


制作過程を簡単に教えてください。仕上げるのに、どのくらいの時間がかかるのでしょうか?
 着物を生地に使う場合、制作は着物をほどくところからはじめます。昔ながらの着物はすべて手縫いで、何度もつきはぎしてあるものや裏地が素晴らしいものなど、千差万別。ここに来るまでの長い歴史に思いを馳せる瞬間です。次に、洗濯して生乾きのうちにアイロンをかけて乾燥させます。ここで色落ちと縮みがないか確認して、次に接着芯を張ります。生地の下準備後、3人の気の向くままに張り合わされて作品が作られていきます。仕上がりまでの時間ですが、バッグはまとめて作るので、1ヶ月に小さいバッグだと20~30個、大きいバッグだと12個くらいができあがります。
 着物を洗っているうちに破れたり、接着芯を張る時に指で裂けたりして使えない着物は、コレクションとして眠っています。




今後力を入れていきたいジャンルや、新しくつくってみたい作品があったら教えてください。
 興味のあるもの・作りたい物は多々あります。資料(本やサンプルなど)は買って集めてあるのですが、現状では、注文をこなすだけで精一杯で放置しているんです。
 基本的に、自分たちが日々使いたいものを製作していますので、旅行用バッグやがまぐちバッグ、システムノート、保険証入れなどを作りたい!と三人で話し合っています。



クレコは、クリエイター同士やクリエイターとファンなど、人と人、人とクリエイティブ作品とのつながりをサポートするサイトとして生まれました。日々の活動のなかで、「つながり」が大切だと思うことがありましたらお聞かせください。また、他のクリエイターとコラボレーションされる機会などはありますか?
 今までのコラボレーションの機会は、イラストレーターさんに着物やデニムに絵を描いてもらいバッグに仕立てたり、トンボ玉アクセサリー作家さんと一緒に和小物製作などをしたりということがありました。いずれも楽しかったです。
 元々私達は着物や古着にはデニムだけ合わせてバッグを作っていました。それが作家さんやお客様、仕入先、サポートしてくれる方々との出会いから、たくさんのアイデアとパワーを頂き、現在のような柄?柄や様々な異素材との組み合わせになりました。そしてまだ形にしていないアイデアもたくさんあります。
 「人と人の出会い・つながり」がなくては何も作れなかったですし、私達をとりまく全ての方々のおかげでカラットをやらせてもらっていると思っております。日々是感謝!ありがとうございます!




今後の活動予定・告知などがありましたら、お聞かせください。
 5月末ごろ関西方面でイベントに出展予定です。決まり次第サイト・ブログで詳細をお知らせします。

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カラットさん、今回は色々とお答えくださってありがとうございました。これからも3人ならではの個性の光る作品づくりを楽しみにしています。
interviewer:クレコ編集部

→ Back number

 
VOL.1 さかてしんこさん 絵本作家/イラストレーター
 VOL.2 武田厚志さん アートディレクター
 VOL.3 坂口知香さん セラミックアーティスト/ペインター
 VOL.4 風間純一郎さん 木工家
 VOL.5 矢口加奈子さん 切り紙作家
 VOL.6 細貝里枝さん バルーンアーティスト


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