第1回は、デザイン会社でのグラフィックデザイナーの経験を経て、
絵本作家/イラストレーターとして活躍する、さかてしんこさんにクローズアップ!


Creator Information
NAME : さかてしんこ
OFFICIAL SITE : honeycomb-soul [ハニカムソウル]
岡山県出身。現在、東京在住。物作りをしながら、人生において「自分のすべきこと」を日々模索中。

絵本作家/イラストレーターとしてご活躍のさかてしんこさん。現在の主な活動を、教えてください。
フリーランスでグラフィックデザイナーの仕事をしながら、絵本作りをしています。2004年に「第22回新風舎出版賞」というコンテストに、兄さかてしゅうぞうと共著した絵本を応募したところ、ハミングバード賞という賞をいただき、その賞の副賞として同年11月に「サンタクロースな女の子」という絵本を出版させていただきました。この受賞がきっかけになり、本格的に絵本制作に取り組むようになりました。現在では、絵やデザインといった区分にとらわれず、大きな意味でのものづくりを日々考えています。



「大きな意味でのものづくり」とは、素敵ですね。幅広いものづくりができるのは、やはり今までの経験が基礎になっているのではないでしょうか?現在の活動に至る経緯を教えてください。
実家が看板屋をしていたので、幼い頃からクリエイティブな環境にいたと思います。大学受験をきっかけに上京し、2年間の予備校生活で基本的なデッサンなどを学んだ後、東京造形大学 造形学部 デザイン学科に入学。卒業後はデザイン会社に勤務し、広告、SP、グラフィックの企画制作に携わりながら、イラストを描き始めました。仕事の傍らでのイラスト制作や、雑貨制作は大変忙しくありましたが、それらが自分の力となり、絵本をスムーズに制作できたように思います。現在はフリーで、絵本、イラスト、デザインの仕事をしています。


クレコは、クリエーター同士やクリエーターとファンなど、人と人、人とクリエイティブ作品とのつながりをサポートするサイトとして生まれました。さかてしんこさんの日々の活動のなかで、「つながり」が大切だと思うことはありますか?
フリーで活動するようになって、学生時代や会社員時代に出会った人々との「つながり」を特に大切に感じるようになりました。日々の生活の中でも、20代後半から30代にかけて、今の自分が、色々な人の愛情、または叱咤激励なしでは存在することができなかったことを実感しています。また、個人的には祖父母・両親、あるいはそれよりもっと前から、大切に紡がれてきている命のリレーで、自分もその走者の1人なんだということを切に感じるたびに自分を大切に思います。自分を大切に思うからこそ「つながり」の延長線上にいる人達を、さらに大切に思えるのではないかと思います。 そういう意味で私にとっての人との「つながり」は、なくてはならない、とても重要なものです。



ものづくりを通じて伝えたいこと、また、一番大切なのはどのようなことだと思いますか?
私が祖父母や両親にしてもらったように、カタチやコトバでは表現できない大切に思う「何か」を、私の目の前にいる小さな走者達にも色々な形で伝えていきたいと思っています。物作りをする時はいつもそうですが、特に絵本を作るときは、少しでも頑張ってもらいたい、または勇気づけたい「誰か」が、絵本の向こうに必ずいます。その人を大切に思えばこそ、色の配色や形や読後感までにも気を使うことができるのです。もう亡くなった方ですが、私が予備校時代に教わった、画家でもあった恩師が「さかて、デッサンは愛だ」と、冗談まじりによく言っていました。その時は、半信半疑で受け取っていましたが、今では、それが私の物作りの根幹にあります。


今後の抱負と、クレコに対して一言お願いします。
個人的にはヤナギのようにしなやかな強さを身に付ける。これが今年の目標です。硬い幹じゃ、雪の重みに折れてしまうけど、ヤナギのように幹がしなれば、重い雪も振り払える。それは、私のためにも、まわりの大切な人のためにも頑張りたいことですね。クレコに対してですが、私の友人にはとても素敵な物作りをしている人達が多くいます。同じように日本にはとても素晴らしい物作りをされている方々が多くいらっしゃると思っています。ぜひ、その方達が作る、量産されない上質な作品の発掘とサポートをお願いできればと思います。期待しております。今回はどうも、ありがとうございました。

interviewer:クレコ編集部 seiko iizuka


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